――前シリーズから1年経って、照子に変化はありましたか?
基本的には変わってないですね。『かぐらや』を一途に愛している、ちょっとおっちょこちょいなオモシロ仲居頭です(笑)。ただ今回は、照子に実は娘がいたという事実が発覚しまして、その娘が『かぐらや』を訪ねて来てちょっとした騒動が起きるんです。これが本当に照子?っていうぐらい(笑)、今までとは違うシリアスな表情をしてるので、視聴者の方は驚くでしょうね。まぁでも、照子さんもひとりの人間ですから、そういう一面があるのは当然のこと。いつものコミカルな感じではない照子にもぜひ注目していただきたいです。
それから今シリーズは、物語の序盤で支配人の伸也(小林すすむ)さんが台湾に行ってしまったのでさびしい…(笑)。小林さんも「さみしい、さみしい」って言ってました。照子と伸也コンビの掛け合いのシーンは、やってる私たちもすごく楽しいんですよ。
――伸也がいなくなった分、『かぐらや』で女将修行を始めた有紀子(吉田羊)とのシーンが多いですよね。
そうですね。(吉田)羊さんはね、格式ある旅館の娘という役柄なのでドラマの中ではいつも落ち着いた雰囲気でシュっとしてますけど、ああ見えてすごくおもしろい人なんですよ。現場では、羊さんがしっとりとしたお芝居をするたびに「いいねぇ~銀座のちいママ!」と突っ込みを入れたり(笑)、ずぅ~っと冗談を言い合ってましたね。
――収録の合間は、羽田さんや野際さんとも本当に楽しそうにお話をされていますが、どんな話題で盛り上がっているんですか?
伝統も格式も内容もない、内輪話です(笑)。あと、撮影の合間は『かぐらや』の玄関に3人で寝っころがって体操をしながらしゃべったりもしてますね(笑)。「こういう体操をすると、ココに筋肉がつく」とか、お互いにいろいろ教え合いながら。そんな私たちの様子を間近で見ている(山本)圭さんからは「君たちは…」っていつも呆れられてます(笑)。
――撮影現場ではいつも本当に元気ハツラツとしていらっしゃいますが、その秘訣は?
ウォーキングは毎日欠かさずやってますね。だいたい1時間ぐらい、家の近所の決まったコースを速足で歩いてます。雨の日でも傘をさしてやるぐらい、本当に歩くことが好きなんですよ。外の空気を吸いながら歩くと、とにかくリフレッシュできますからね。ただ、1人でセリフをぶつぶつ言いながら歩いてるので、周りの人からは怪しいヤツだと思われてるかもしれませんけど(笑)。
――最後に、今後の見どころを教えてください。
今シリーズは、有紀子をはじめ『かぐらや』にいろんな人たちがやって来ます。そういう新たな登場人物たちの出現で物語が活性化して新鮮なエピソードがどんどん生まれていくので、その1つ1つのエピソードを楽しみに見ていただけたら。あとはやっぱり、今度こそ奈緒子が“花嫁のれん”をくぐれるのか? ぜひ最後までご覧ください!
――仲居頭として『かぐらや』の伝統と格式を守る照子。前作の第1シリーズでは明かされなかった彼女の過去が今回明らかに。インタビューでもお話いただきましたように、“今までとは違う照子”を演じる烏丸さんのお芝居にぜひご注目下さい。――