小籠包作りの修業に励む宗佑(津田寛治)を台湾に残し、帰国した奈緒子(羽田美智子)と志乃(野際陽子)。『かぐらや』では、手伝いに来ていた志乃の姪・有紀子(吉田羊)がそのまま女将修業を始めることに。老舗旅館の娘に生まれ、経験も素質もある有紀子。その仕事ぶりに自分との差を感じる奈緒子は、仕方ないと思いつつもため息をつく。さらに『かぐらや』へ新しい板前・榛名(岩永洋昭)が修業にやって来る。夫・宗佑と違い、夢に向かって地道に前へ進む榛名の姿に感心する奈緒子。しかも偶然同じシェアハウスに住むことになって…。そんな中、金沢出身で人間国宝の陶芸家・九兵衛(樋浦勉)が『かぐらや』へ長逗留に。九兵衛は“エンジョモン(よそ者)”が嫌いだと聞いた志乃。奈緒子と有紀子で交互に九兵衛を担当するように命じる。偏屈で頑固、気難しい九兵衛から奈緒子は自作の茶碗を渡され、食事の時に使うと告げられる。高価そうな茶碗を使うことに『かぐらや』では緊張が走る。ある日、奈緒子が木箱からその茶碗を取り出すと…。