東海テレビ・フジテレビ系全国ネット毎週土曜 よる11時40分〜

Special スペシャル

田中こなつさんインタビュー「津田寛治の裏の顔を知る女⁉セリフ覚えも津田方式」

INTERVIEW

最終章『資産家夫殺し裁判』篇では、御子柴の実母が依頼人に。再婚相手を、自殺を偽装して殺害した容疑で起訴された事で御子柴と約30年ぶりに再会する母・成沢郁美を演じるのは浅野温子。その気迫がこもった演技と、謎に満ちた事件が話題となっている。

そんな御子柴サイドの家族の物語とは別に、検事の岬(津田寛治)にもまた家族の物語があるという。先週放送の6話では岬の弟・啓二(岡部たかし)がチラリと登場。また、岬の息子が法曹界を捨てピアニストになってから岬とは疎遠である事や、弁護士をしていた岬の父親が7年前に詐欺組織の片棒を担いで逮捕され、それ以来、岬とは没交渉である事が御子柴の口から明かされた。この伏線を元に、今後の岬家が気になるところだ。

いよいよ岬検事の別の一面が見えてくる⁉

明日放送の7話では岬の息子・洋介(吉村卓也)も登場、残り2話(7話と8話)で“正義のモンスター”岬の別の一面が描かれるという。実は、本作の原作者・中山七里先生の別シリーズ作品に『岬洋介シリーズ』というものがある。イケメン・ピアニストの岬洋介が周りで起きる音楽関連の事件を解決する推理小説なのだが、本作ではそのイケメン・ピアニストという設定を活かし、別ストーリーに仕立てているのだ。岬洋介は、中山七里ファンにはニヤリとする隠れキャラかもしれない。

そして岬の周りでもう1人注目して欲しい人物が、岬検事の部下・横山紗矢役の田中こなつ。東京地検の検察事務官という役をクールに演じる田中に話を聞いてみた。

姿勢を正して立ち姿も美しく「毎回背中が痛いです(笑)」

<田中こなつさん コメント>

台本を読んだ感想は?
裁判もののドラマは初めてだったので、ちょっと難しいのかな?と思って読んでいたのですが、すごくわかりやすくて面白く、次は?次は?みたいに、どんどん引き込まれ、先が気になる感じでした。
紗矢という役について
仕事に対してすごく真面目な女性で、岬さんの事をすごく尊敬をしていますね。部下という位置で岬さんをサポートしながらも、自分もいずれは検事になりたいという気持ちもあるので、岬さんの仕事を見ながら勉強しつつ、自分だったらどう対処するだろうか?と、ひたすら頭を回転させているような子かなと思ってやっています。
クレバーな女性をどう演じるかが難しかったですね。新入社員の役が多かったせいか、紗矢はとてもしっかりした出来の良い子の役なのに、新人さんっぽさが残っちゃったりして。私としてはもうちょっと(年齢や役職が上の役を)やっているつもりでも端から見るとそう見えなくて…現場での指摘はとても勉強になりました。それと、撮影中は立ち姿も美しく見えるよう無理してキュッと(姿勢を正)していますので背中が毎回痛いです(笑)。

津田 台詞はカラオケで「死ぬ気でやれば何でもできるよ~」

上司役の津田寛治について
津田さんとは7~8年前に昼ドラでご一緒しましたが、ちゃんとお話しながら芝居を作って行くのは初めてです。今回、津田さんがどんなふうに岬さん(役)を作ってくるのかすごい気になっていました。それによって私も役を考えたかったので。現場に来て、すごくキリッとした岬でいらしたので、私は「この上司に付いて行こう!」と思えましたね。
普段の津田さんは、岬さん(役)の印象と真逆で、ふにゃふにゃしていますね~(笑)。それと、ケータリングや(差し入れ等)お菓子があるところに立たれて何かを食べている印象があって、それが可愛らしいなって。でも演技に入られると一転して、役になりきられるので、さすがだなと。そういうのを間近で見られるのは、すごく勉強になりますね。
7~8年前の共演で、台本の覚え方についてお聞きした時に津田さんは「自分の台詞(部分)は空白にして、相手役の台詞は全部録音して、それを車の中で聞きながら、自分の台詞を(声に出して)当てているよ~」って言われて。私も同じ事をしていたので、このやり方は間違っていなかった!と自信につながったんですね。それで今回ご一緒した時にその話をしたら「まだ同じ事やっているよ~。今はカラオケのフリータイムで。車は奥さんが乗って行っちゃうからね~」って(笑)。津田さんは撮影現場には台本を持って行かず、控え室に置いて行かれるんですね。そこで、あの膨大な台詞量も、その覚え方でできるものですか?って聞いたら「死ぬ気でやれば何でもできるよ~」って言われました(笑)。
視聴者へのメッセージをお願いします。
法廷もののドラマなので、おカタイ印象があるかもしれませんが、そこはオトナの土ドラですので飽きさせずバッチリ楽しめます。また(内容は)重たい事件が多いですが「それって、どうなっちゃうの?」って思うような事ばかりなので毎回毎回、続きが気になる作品になっていると思います!

田中の取材を終え、撮影合間の津田に“カラオケボックスの真相”を確かめるべく直撃取材! すると、津田には行きつけのカラオケ店があり、そこでいつも10時間ぐらい籠って台詞を覚えるのがデフォルトだと言う。マネージャーにもその店に台本を届けてもらい、店員とはもはや飲みに行く仲だとか。「俺の職場の半分はカラオケ(ボックス)だな~」と満面の笑みで答える津田。その手には、やはり差し入れのお菓子が握られていた。