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父の過去と記憶…
今宵の逸品『思い出のちらしずし』
料理を通じて清美(桜田ひより)の成長を描く、ハートフル“グルメ”ドラマ『あたりのキッチン!』は(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜日23時40分)残すところあと2回。最終回直前、ここにきて善次郎(渡部篤郎)と清美の父が旧知の仲だったことが分かったり、清美を慕う樹(森島律斗)の登場で、何故か心がザワザワする清正(窪塚愛流)だったりと、波乱の予感が…。ラストに向けて、見逃し厳禁の第10話だ。
そんな今宵のおススメは、善次郎と清美の父の関係を物語る「ちらしずし」。ドラマの料理監修で、東京・恵比寿「賛否両論」店主・笠原将弘氏のセンスが光る、ここだけのオリジナルレシピだ。
第10膳 父との記憶よみがえる「ちらしずし」

すし飯の上にさまざまな具材を「散らす」ことから、その名がついたちらしずし。金糸卵やでんぶで華やかに盛り付けることも多く、誕生日などおめでたい日に登場する家庭も少なくない。
ただ、「すし飯がベチャっとした感じになるので苦手」といった意見も…。そんな声に応える、今回の善次郎版ちらしずしのレシピは必見!
ポイント①

コメは、硬めに炊いておく
美味しいご飯のポイントは、もっちりやわらかな食感だが、ちらしずしを作る際には、この食感がむしろマイナスに。
すし酢を加えるとベチャッとしてしまうので、普段よりも水分を減らし、硬めに炊くほうがいい。可能であれば、使用するコメもあっさり硬めの品種を選んでおくと失敗がない。
ポイント②

かんぴょうとガリを細かく刻んで、すし飯に混ぜる
さらにすし飯に、細かく刻んだかんぴょう、ガリ(甘酢に漬けたショウガ)、白ごまを混ぜて、こだわりのすし飯に。見た目の華やかさに“食感”も加わって本格派のちらしずしに。どんな工程も丁寧に…見えないところのちょっとしたひと手間が、板前ならではだ。
笠原将弘のもうひと手間!
「ちらしずしのすし飯を上手に作るポイントは、熱々のご飯を使うこと。そして様子を見ながら、少しずつすし酢を加えていくと、上手に仕上がると思います。もちろんうちわで扇いだり、濡れ布巾をかぶせることも忘れずに。
そしてご家庭でちらしずしを作るなら、生ハムやアボカド、クリームチーズ、サラダチキンなどを加えると、雰囲気も変わっていいのではないでしょうか」


目指すは料理人!?どうする清美
クランクアップコメントも続々到着!

残り2話となった『あたりのキッチン!』。今夜は清美が料理人になる決意を固めると同時に、今まで知らなかった善次郎と清美の父の関係が明かされる。清美を演じる桜田ひよりを支えてきた渡部篤郎、窪塚愛流、工藤美桜らがこのほどクランクアップ、現場からコメントが届いた。
渡部篤郎「ドラマを通してのいい出会いが、自分にとっての財産」
「定食屋の主人」という普段とは少し異なる役柄を、抑えた演技で魅せてくれた中江善次郎役の渡部篤郎。最後のシーンは清美や清正と鍋を囲む、自宅の居間でのシーンだった。「阿吽」閉店後という設定なのでジャージの上下というくつろいだ雰囲気だが、鍋の蓋を開けてどう取り分けるのかなど、細かな動きの部分まで監督と入念に打ち合わせていく姿が印象的だった。
そしてクランクアップを迎えると、居間のセットを取り囲むようにスタッフが集まり、渡部に拍手が送られた。桜田が握手を求め、一方の窪塚は深々と頭を下げ、感謝を伝えた。

渡部篤郎コメント
料理を扱う番組には、大切なことが三つあります。まぁ、それはさておき(笑いながら)、いろんな作品でさまざまな出会いがあるんですけれど、何より僕はいいスタッフと共演者に出会えることが財産だと思っています。今回もとてもいい出会いになりました。ありがとうございました。
窪塚愛流のクランクアップ かけつけたのは…
清正役の窪塚愛流は、親友でありサッカー部の仲間である小野(田中奏生)、中澤(小林拓司)と共に「阿吽」近くの商店街を歩くという、屋外のシーンでクランクアップ。商店街の一角でスタッフに囲まれながら挨拶をしようとすると、そこに花束を持って登場したのは桜田ひより! この日、一足早く撮影を終えていたが、窪塚のクランクアップを祝うため、待っていたのだ。突然の登場に一瞬戸惑ったような表情を浮かべた窪塚だったが、嬉しそうに桜田から花束を受け取った。

窪塚愛流コメント
いやぁ、寂しいです。以前、桜田さんとお芝居をさせてもらった時に、今の自分の基礎にもなっていることを教えてもらいました。そして今回、お互いに成長して再会できて、さらに渡部篤郎さんという大先輩とご一緒できたことで、固まりかけていた「自分の芝居」をまた壊すことができました。もっとお芝居を頑張らなければと思いました。皆さんのおかげで最後まで駆け抜けることができて、とても感謝しています。
工藤美桜「食への関心より深まった」
そして鈴代 桜役の工藤美桜は、桜の実家でクランクアップ。撮影は、都心から車で2時間近くかかる自然豊かな郊外で行われた。清美のサポートを受け桜が初めて料理にチャレンジするなど様々なシーンを撮影、最後は2人がすっかり打ち解け枕を並べて休むというシーンでアップとなった。

工藤美桜コメント
未熟な点もあったかと思いますが、この作品に参加できて本当に嬉しかったです。鈴代 桜を演じることで私自身の食に対する関心もより一層深まったし、人と人とのつながりといった温かな部分を感じることができて、とても良かったです。そして桜田さんのそばでお芝居をさせていただいたことは、とても勉強になりました。また皆さんとご一緒できるように頑張ります。本当にありがとうございました。

約2カ月にわたり、キャストとスタッフとで作り上げてきた『あたりのキッチン!』も、ついに来週で最終回。料理人を目指す清美が、最後にどんな道を選ぶのか、ぜひ見届けてほしい。