あの『牡丹と薔薇』が12年ぶりに蘇ります。
姿形を変え完全無欠の愛憎劇として。
ある事件をきっかけに出会ってしまう姉妹。
二人の運命は、複雑に絡み縺れていく……
それはまるで、
愛の象徴と讃えられる薔薇の園に、
花の女王と謳われる牡丹が、
誘われ迷い込むように。
望んだ人生ではないけれど、自ら切り拓いた運命ではないけれど、
今、目前にある自らの生と人生に、懸命に向き合い生きていく。
そして、手繰り寄せられるように出会った相手を、憎み、恨み、愛し、慈しむ。