毎週土曜よる11時40分

SPECIALスペシャル

遠藤憲一“断崖ロケ”に「実は高所恐怖症」

遠藤憲一演じる“被害者の父”志方恭一郎が、田中美里演じる“加害者の母”八巻はつみに心惹かれていく“禁断愛”が動き出し、ますます目が離せないオトナの土ドラ『それぞれの断崖』。
第4話では、はつみ(田中)が勤めるクラブに、志方(遠藤)は素性を隠して訪れる。明るく振る舞う中にも、はつみが見せる陰りに苦悩や悲しみを感じた志方は、何も告げられぬまま立ち去る。志方の妻・雪子(田中美佐子)は「あの家族にはもう関わらないで」と言う。そんな矢先に出社した志方を待っていたのは、思いがけない部署への異動の辞令。懲罰人事のような仕打ちに、思い悩む志方だった…。

シリアスな展開が続くなか、陽だまりのようなシーンもある。それが梨本謙次郎演じる丹野忠臣とのシーンだ。丹野は志方の取引先の営業部長だったが、志方の会社の都合で契約を破棄され、地方へ左遷となる。そこを志方が訪ね、旧交を温め、丹野が誘った場所が、タイトルにもある「断崖」という設定だ。

高さ50メートル 灼熱の断崖ロケ

断崖での撮影は、静岡県南伊豆の石廊崎で行われた。崖の高さは約50m。断崖まではジャングルのようなゴツゴツした道をひたすら歩く。30度越えの暑さの中、何度も往復しながら撮影機材を運ぶスタッフ。断崖の手前にはテントが張られ日陰を作り、給水コーナーも設けられた。とはいえ、出演者には日傘と団扇と氷嚢があるのみ。吹き出る汗にメイク直しの回数も増える。

実は高所恐怖症!? 高さ50M“断崖ロケ”にエンケンは…

撮影では遠藤と梨本は、体に安全帯を付けて臨み、それぞれに安全を管理するスタッフがつく。またカメラマンもカメラワークで“ギリギリに立っている感”を演出していく。

実は、遠藤は高所恐怖症。ロケの前「断崖と言っても、360度海しかないと言われたら怖いけど、後ろには地面もあるでしょう。ギリギリまで行ったらやっぱり怖いだろうね。今の心境としてはちょっとドキドキかな」と、不安定で高い場所は得意ではない、と話していた。

しかし出演者とスタッフ一丸となった“断崖シーン”は、無事終了。遠藤は、「もっとギリギリまで行かされてたらヤバかったけど、大丈夫だった。(大変なのは)怖さより暑さだったね、今日は。心配なのはコレ、(足元を指さして)明日は筋肉痛だね(笑)」と役者魂を見せた。

また遠藤同様、子どもの時から高所恐怖症だったという梨本も「地面が平らじゃないから、遠藤さんがヨロめくシーンなんか本当にコロって行っちゃう(と想像してしまい)怖かった。でも遠藤さんが、丹野との場面は、唯一笑顔で芝居ができるシーンだと話していて、志方さんがなごむ、癒しを求めて会いに来る場面なので、結構暗いドラマのなかでは救いのシーンになると思うんです。2人でニコニコできるようなシーンがいくつか撮れたので、それが良かったなと思います。まぁ、最後は衝撃的な事が待ってるので、この先どうなるのか、お楽しみに!」と“断崖ロケ”を笑顔でしめた。

今回のロケ地は、ガイドがついている場合のみ一般の人も訪れることができる。志方と丹野が見た壮大な景色を見たい方は、「石廊崎オーシャンパーク」までお問い合わせを。この崖を含む往復約50分の特別絶景ツアーを開催中。(問い合わせ先「石廊崎オーシャンパーク」TEL : 0558-65-1600)