失踪中の宗佑(津田寛治)から、台湾で元気にやっていると書かれた絵ハガキが神楽家に届く。志乃(野際陽子)から宗佑を見つけ出して連れ戻すよう命じられた奈緒子(羽田美智子)は、『かぐらや』の支配人・伸也(小林すすむ)とともに台湾へ。能登の老舗旅館が台湾に進出し、オープンした旅館に宿泊することになった二人。日本から派遣された教育係の圭子(中村綾)のもと、日本のおもてなしを見事に再現している台湾出身の仲居たちに、奈緒子は感心しきり。しかし、圭子の厳しい指導に仲居たちの募らせていた不満が爆発。次々に旅館を辞めてしまう。何とかしたい奈緒子は宗佑探しをそっちのけで圭子の力になろうとする。その頃、奈緒子不在の『かぐらや』では志乃が、姪で老舗旅館の娘・有紀子(吉田羊)を手伝わせることに。子供のころから女将になるべく育てられてきた有紀子の仕事ぶりに、志乃は奈緒子の代わり以上かも…と意味深に微笑む。一方、ひょんなことから宗佑に現地妻がいるのでは、と不安を覚える台湾の奈緒子。その後ろを若い女と歩く宗佑が偶然通り過ぎるのも全く気づかずに…。