台湾にいる宗佑(津田寛治)の小籠包修業が順調で、間もなく日本に帰れそうだと知り、喜ぶ奈緒子(羽田美智子)。そんな中『かぐらや』に親子連れの飛び込み客・千里(松本若菜)と宗志(庄司龍成)がやってくる。照子(烏丸せつこ)が断ろうとするが、寒そうにしている宗志を心配した奈緒子が迎え入れてしまう。初対面にもかかわらず、姿を消した宗志の父親への恨み事を切々と語る千里を、いぶかしく思う志乃(野際陽子)。すると翌朝、千里が突然姿を消す。残された宗志は、自分の父親は『かぐらや』の人で、名前は“ソウスケ”だと告白。志乃は驚いて宗佑に連絡するが、それまでつながっていた電話がつながらなくなる。もし本当に宗佑の息子なら母として情けないと落胆する志乃に、宗佑はそんな人ではないと信じる奈緒子。しかし、宗志の持ち物を調べると、宗佑と千里が一緒に映った写真が出てきて…。宗志を旅館に一人で置いておくわけにもいかず、母屋へ住まわせる志乃。それが奈緒子にとって残酷だとは分かりながらも、自分の孫かもしれないと思うと感慨がわき、うれしい気持ちも隠せない。奈緒子は宗志がいる母屋で過ごすのが辛くなり、榛名(岩永洋昭)たちが暮らすシェアハウスに泊まることに。そんな中、しばらく音信不通だった宗佑が台湾から帰って来て…。