毎週土曜より11時40分

インタビュー

難波聖人役 中村蒼さん

台本を読んでの感想をお聞かせください。
 率直におもしろかったです。1話、2話はまだほんの助走で、話数を追うごとにこの先いったいどうなっていくのかと、とても気になりました。また、自然と内容が入ってくるので演じがいがあります。
難波という人物をどう捉えて演じていこうと思いましたか?
 難波自身が小説家志望なので、病院内で不可解なことが起きるとすぐに首を突っ込んでしまう、常にアンテナを張っている人間だと思っています。
確かに調べずにはいられないという人のようですね。
 小説のネタ作りのきっかけになるんじゃないかと思って、自分でも無意識のうちにアンテナを張り巡らせている人というイメージです。でもそんなことばかりしているから、事件に巻き込まれてしまったんですけどもね(苦笑)。
難波を演じる楽しさ、やりがい、もしくは難しさなどありますか?
 難波が葉子を始めとする病院の人たちに翻弄されていくところにやりがいがあります。最初から最後まで事件を追い、解決していくという探偵っぽい役ではなく、巻き込まれていくうちにだんだん難波の精神状態がおかしくなっていく姿も描かれているので、そういう感情を演じるのはとても楽しいです。
難波目線でドラマを見るというのは、正しいストーリーの追い方の一つのような気もします。
 病院では葉子だけではなく、他にも怪しい人たちが多く存在しているので、難波は視聴者の方々に近い同じ目線で謎に立ち向かっている、感情移入しやすいキャラクターじゃないかと思います。
大河内葉子役の田中麗奈さんの印象を伺いたいです。
 葉子は結構サバサバしていて冷たい感じの人間ですが、田中さんご自身は真逆な感じで、暖かいオーラを放っていてとても癒される印象を受けています。だからこそふたりで、演技で向き合っているときのギャップが刺激を受けますし、とても怖いです(笑)。
共演の皆さんと話したことなど、現場での雰囲気を教えて頂けますか?
 富士山の雪景色が見える現場での撮影で、皆さん「今日は寒い、今日はやばい」とか言っています。でも僕は年々寒さに強くなっているというか、あまり寒さを感じない人なので、体力的には今の所全く問題ないです。現場はとても明るいですね。ドラマでは僕と常に一緒に行動している芳賀明善役の篠原篤さんが同じ福岡の出身で、田中さんも福岡県の出身なので、勝手ながらホーム感を感じていて、なんとなく居心地がいいです。
今までで印象に残っているシーン、もしくは難波の気持ち的にも今後楽しみにしているシーンを教えてください。
 難波が信じていた人たちとも今後、結構いろいろありまして(苦笑)。難波がだんだん落ちていく姿が楽しみです、こういうシーンはとても演じがいがありますね。
自分のこういうところが悪魔チックだなと思えるところはありますか?
 自分の中でSっぽいところがあると思うのですが、冗談で人にちょっぴり毒のある言葉を言ったりすると、「えっ、蒼さんってそんな人じゃない」と言われたりして。でもそれはまわりの人の勝手なイメージじゃないかなって、思うことがあるんです(苦笑)。たまに毒を吐いてしまうのが悪魔チックかな。
視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。また、難波目線でこのドラマをどういう風に見たら楽しいでしょうか。
 難波は小説家を目指していて真面目な青年という役ですが、周りの人の影響や環境で変化していくという、役の幅がある人物です。今年最初に出演するドラマで、また色々な自分を見せられるのかなと楽しみに思っています。
 そして、このドラマは想像の斜め上をいっているような展開がかなりあります。なので、純粋に見てもらえば自然と難波のように皆さんも翻弄されていくのかなと思っているので、同じ目線に立ってこのドラマを楽しんで頂けたら嬉しいと思います。

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