家庭やオフィスで役立つ感染症対策製品を集めた全国初の展示会が、名古屋で開かれています。「コロナ時代」の展示会、アイデアが満載です。

 入場者を厳重にチェックするサーモカメラ、会場内の密度もモニターで管理しています。

 9日、名古屋市港区のポートメッセなごやで始まった展示会。感染者を隔離するドームハウスに、全身を消毒するクリーンゲート、消毒をするロボットに、防護服やカラオケ用のマイクも…。

 中でも多かったのがサーモカメラを使った検温器です。

コーユーレンティアの担当者:
「マスクなしだと、こんな感じでアラーム回数が増えて、マスクがないと説明してくれます」

(リポート)
「こちらのオフィスをイメージした展示ゾーンでは、机一つ一つがパーテーションで区切られていたり、カーペットの色を変えることで一人一人のソーシャルディスタンスを保っているんです」

 ブースを出展したオフィス家具メーカー「イトーキ」のキーワードは“働く場所改革”。今年5月以降、デスクやイスにとり付ける板や間仕切りの需要が増えています。

イトーキの担当者:
「通常デスクパネルというのは30センチほどの高さなんですけれども、後付けのパネルを付けることで60センチの高さになり、飛沫を防止していただき運用していただける」

 今回の出展社およそ100社のうち、50社ほどが愛知県内の企業。

 一宮市のメーカーが開発したのは、人が通るとセンサーが反応し、自動的に除菌液を噴射する装置。

 また、安城市のメーカーが開発したドアの仕掛けは…。

タキオンの杉山社長:
「ノータッチノブといいまして、足で踏んでいただいて押し引きすることで、手を使わずにドアを開けられます」

 ドアノブにワイヤーをつなぎ、車輪のついた器具を取り付ければ、手を使わずにドアが開きます。専門は金属加工で、これまで自動車部品の試作品などを作ってきましたが、従業員の声をヒントに新たな分野に挑戦しました。

杉山社長:
「弊社のドアが丸ノブが多くて、それを何とか触らずに開け閉めできないかという従業員の声が上がりまして。『一回考えてみようか』というのが開発した経緯です」

 価格は1万円ほど、5月の販売開始からオフィスや食品工場などに200個ほど売れました。

 コロナ時代に欠かせない感染症対策。この展示会は11日まで開かれています。