豪雨で崩落した岐阜県下呂市の国道41号線が17日朝、およそ1か月ぶりに通行ができるようになり、地元からは復興に向け期待の声が聞かれました。

(リポート)
「いま信号が『進め』の文字に変わりました。国道41号の通行が再開します」

 下呂市小坂町の国道41号線は、山側の車線の復旧工事が完了したことから、17日朝、片側交互の形でおよそ1か月ぶりに通行が再開しました。

 7月の豪雨で、およそ500メートルに渡り道路が崩落するなどの被害を受けた国道41号線。下呂市と高山市を結ぶ地元の人の生活にとって欠かすことのできない交通の大動脈で、17日は早速、多くの車が行き交っていました。

仕事に向かう男性:
「職場が高山なんで。(復興に向け)前進したんじゃないですかね」

病院へ向かう男性:
「腎臓が悪いもんで人工透析を(やっている)。助かりますね、今まで山を越えて来とったもんで」

 崩落現場の200メートルほど北にある「としちゃん食堂」。豪雨以降、1か月以上に渡り休業していましたが、国道41号の開通に合わせ8月25日から営業を再開することを決めました。

としちゃん食堂の今井さん:
「向こうから働きに来てくれる人がおるんやけど、通れなかったもんですから。(開通して)ありがたいです」

 中部地方整備局では岐阜県や下呂市と連携し、全面開通に向け引き続き復旧作業を急ぐとしています。