名古屋市中区の商店街「大須地区」に近い国道沿いの歩道で、26日から自転車と歩行者が安心して通行できるようにと新しい取り組みがスタートしました。

 名古屋市中区の大須商店街を抜けた国道19号線の伏見通では、通勤時間帯に歩道に自転車と人が入り乱れ、一歩間違えれば大変なことになりそうです。

 そこで、名古屋市と国土交通省などは26日、歩行者と自転車の事故を防ぐために、歩道の一部に駐輪ができないように柵を設置し、車道には自転車専用のエリアを整備しました。

 整備されたのは、大須商店街のすぐ西側、伏見通りに面したエリアです。地下鉄の大須観音駅もあり、これまでは、歩道をふさぐように自転車が無造作に置かれ、人と自転車がやっとすれ違う状態でした。

 しかし、26日からスムーズに通行できるよう、駅の出入口のすぐそばを駐輪禁止に。以前の様子と比べると、危険箇所が無くなりすっきりとしたのは一目瞭然です。

 さらに、車道の一部を潰して自転車用の道路が新たに整備されました。この通りは小学校の通学路にもなっていて、今回この取り組みを始めた大きな理由の1つです。

大須小学校の校長:
「登校時間と通勤時間が重なって、急いでいらっしゃる方が多いのでスピードを出して自転車が通られるんですね。危険な場面がありますので子供たちの安心安全のために大変ありがたい取り組みだと思います」

 名古屋市などによりますと、3か月間この状態を続けて状況の変化を調べ、今後の運用を考えていきたいとしています。