
東海地方は、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定になっています。4日も各地で雷を伴った非常に激しい雨が降り、一時道路の冠水や鉄道の運転見合わせなど影響が出ました。
4日午前10時半ごろの名古屋市港区の映像では、雨が降り続けため道路は完全に冠水し、川のようになっていました。水に浸かりながら、自転車を押して歩く人の姿も。
また中川区では、マンホールの穴から水が噴き出していました。
4日午前に突如名古屋を襲った激しい雨。中区・栄では…。
(リポート)
「こちら名古屋市栄です。名古屋では午前10時頃から雨が降り始めました。雷も時々鳴っていて、街行く人が地下街に入っていく様子が見られます」
港区の名古屋競馬場も、ご覧の通り一面水浸しに。4日に行われる予定だったレースはすべて取りやめとなりました。
雨が降っている地域を5分ごとに示したデータを見ると、午前9時半ごろから11時半ごろにかけてのおよそ2時間、名古屋市の南部を中心に強い雨を示す紫色が多く現れているのがわかります。
午前9時半ごろ、港区周辺から降り始め、その1時間後には熱田区や中区など広範囲に広がっています。
名古屋では1時間に60ミリと非常に激しい雨が観測され、名古屋市全域に一時、大雨・洪水警報が出されました。
雨は、昼前には小康状態となりましたが、南区の商業施設では、荷物を搬入するバックヤードが高さ1メートルほどあるにもかかわらず、浸水寸前に。港区では中古車販売の店員が、水はけ作業に追われていました。
影響は交通機関にも…。
(リポート)
「午前11時半すぎの金山駅です。大雨の影響で多くの路線が止まり、コンコースは人であふれています」
金山総合駅では、名鉄・JRがともに一時、一部区間で運転を見合わせた影響により、足止めされた通勤客の姿が見られました。
通勤客:
「出勤前です。ちょっとギリギリかなって感じで、バスを使おうか悩んでいるところです」
別の通勤客:
「(名鉄とJRで)だいたいどっちかが止まると、どっちかが振替をしてくださるんですけど、今回は両方とも止まっていて(振替が)できないということだったので。今日は会社をお休みにさせていただきました」
この後も、雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがあり、気象台は引き続き浸水などへの警戒を呼びかけています。