
10月1日から、様々な商品が値上げされます。庶民の味方「第3のビール」やタバコも値上げに。店舗を取材すると、値上げ前の駆け込みが起きていました。
名古屋市天白区の「酒ゃビック」。訪れる人が次々とまとめ買いするのは「第3のビール」です。中には3ケースをまとめ買いする男性も…。
3ケース購入した男性:
「増税前だもんで駆け込みで買いました。1本あたりだとそう苦にしんけど、まとめて買って計算すると毎日のことなんで大きいかなと思います」
この「第3のビール」、10月1日の酒税法の改正にともない、350ミリリットル1缶あたり約10円の増税に。そのため24本入り1ケースだと、あわせて230円ほど税額があがることになります。
客の注文を受け、台車にどんどん積みあがる第3のビール。その数1人でなんと10ケース!また車の後部座席いっぱいにまとめ買いする人も…。
酒ゃビックの店長:
「5ケースだったり10ケース買われるお客様も少なくないです。もっと高く背の高さくらい週末明けまで並んでいたんですけれども、ここのところさらに需要が高まったので、在庫がだいぶ減ってきました」
この店舗では1日に100ケース以上が売れていて、第3のビール売り場を通常の3倍に拡大していました。さらに…。
4ケース購入した女性:
「2ケース買うと1つボックスティッシュ(がついてくる)。助かってます」
酒ゃビックでは「第3のビール」を2ケース買うと、5個入りのティッシュをプレゼントする、まとめ買いキャンペーンも実施。駆け込み客の取り込みを図っていました。
一方、1日から値上げになるのは、タバコも。
たばこ税の増税で、主なタバコの銘柄が40円から50円ほど値上げに…。名古屋市中区のたばこ店では、こちらも駆け込み客が増えていました。
店の人:
「やっぱり40~50円上がるから買わないけないねって、気前よくパパっと買ってくださる方も結構みえます。多い方だと5カートン、10カートンです」
今回の値上げで、400円台後半の銘柄は500円台、価格帯の高いものは500円台後半になり、ほとんどの銘柄がワンコインでは買えなくなります。これには、何度も値上げの波を乗り越えてきた愛煙家もつらいようで…。
喫煙歴17年の男性:
「もう、やめなかんですね。お母さんにいつも怒られるもんで。吸うところも減っているので、やめたいって気持ちはあるんですけど、なかなかやめられずで…」
今回の値上げで「タバコをやめよう」と考えている人はどれぐらいいるのでしょうか…。街の喫煙スペースで50人に聞きました。
喫煙歴10年の男性:
「全くやめるつもりはないですけど、その分ちょっと吸う量を減らすかもしれないです」
喫煙歴8年の男性:
「(値上げは)いつものことだろって感じ。上がったら上がったで普通に買うかなと思っています」
喫煙歴7年の男性:
「やめるとは考えていない」
「やめない」という人が多い中、こんな人も…。
喫煙歴6年の男性:
「やめます!(禁煙外来の)病院に通い始めてて…。(禁煙できるか)心配ですね」
50人に聞いたところ、値上げ後も吸い続けると答えた人が42人と圧倒的でした。では皆さん、タバコがいくらになったらやめるのでしょうか?
喫煙歴4年の女性:
「まだやめられないかな。650円くらい」
喫煙歴17年の男性:
「今後も上がっていくことを考えると、1000円まではしょうがないのかなって」
喫煙歴8年の男性:
「1000円になるんだったら絶対吸わない。ズルいよな、上げるんだったらバンと上げてくれたら」
1000円を超えたら「やめる」という人がおよそ6割。中には、数千円になっても吸い続けるという回答もありました。