9日夜、東海地方の各地で目撃された、高速で移動する光る物体…。午後6時半頃、愛知県豊田市内の高速道路を走っていた車のドライブレコーダーが捉えた映像を見ると、はるか上空を画面の左上から右下へ向けて光り輝き、あっという間に消えていきました。

「光」をとらえた映像はほかにも…。同じ時間帯に東海地方の各地で、南の空を東から西にかけて移動する様子が映っていました。

 帰宅途中に偶然目撃した、愛知県稲沢市の杉野さんは…。

杉野さん:
「信号を見ながら空を見ていたら、南の空に光る物があるなと。オレンジ色の光だったので、これは何なんだろうと思いましたね。びっくりしました」

 この光の正体は、流れ星の一つ。特に明るい「火球」と呼ばれるもので、小惑星のかけらなどが大気圏に突入した際に、摩擦による熱で溶けて明るく輝く現象です。

 今回の火球について、名古屋市科学館の毛利勝廣天文係長は…。

名古屋市科学館の毛利さん:
「昨日のものは、太平洋遠州灘の辺りに飛び込んできて、今回のはパチンコ玉よりちょっと大きかったかなというところですね」

 肉眼でもはっきりと見えた光は、直径わずか1センチほどのかけらが生み出したものでした。

 12月13日から14日の明け方にかけては、三大流星群の一つふたご座流星群が見られるチャンスですが、その中に、一際明るく輝く火球もあるかもしれません。

※画像と動画の一部は視聴者撮影