12月28日から全国を対象にした「GoToトラベル」の一時停止を前に、名古屋を目的地とする旅行が対象から除外され、初めての週末を迎えました。東海地方の観光地の人出はどうなったのでしょうか。

 週末の名古屋城…。全国一斉より一足早く一時停止の対象となった名古屋を目的地とする旅行、その影響もあってか、観光客はまばらです。

「名古屋おもてなし武将隊」が演舞を披露。新型コロナ対策で、観客の上限を200人としていますが、埋まったのは半分ほどです。

おもてなし武将隊の徳川家康:
「人の数はずいぶん減ったわな。寂しきことではあるぞ」

 正門横の土産物店では…。

土産物店の担当者:
「先週に比べると体感だと4割とか、それくらいにお客さんが減ってしまっている」

 こちらの土産物店では、先週の売り上げが前の週と比べ2割ほど落ち込みました。店にとっては、GoToトラベルの一時停止があける予定の3週間後の状況が気がかりです。

担当者:
「(一時停止が)1月11日にぱっと締めて、またGoToで皆さん来てくださいとなればいいですけど、そうなるかは不透明なので、先が見えないのが一番不安ですね」

 一方で…。

富山からの観光客:
「娘のピアノのコンクールがあって。GoToのままの値段で泊まれましたけどね」

 12月14日までに予約をしていた名古屋への旅行について、21日までの出発分は「GoTo」が適用されるということで、県外から訪れた人の姿も。

東京からの観光客:
「ちょっとだけ気まずい思いはありつつも、ずっと前からしっかり計画をしてたので楽しみではあった」

 観光地の人出はまばらだったものの、名古屋駅には多くの人…。NTTドコモによりますと、名古屋駅前の人出は、去年12月の休日平均と比べ前の週の土曜日は29%、19日は34.1%減少。つまり、前の週に比べて5.1ポイント人出は減ったことになります。

 しかし、クリスマス前とあって、買い物を楽しむ人の姿が多く見られました。

 一方、これからGoToトラベルの一時停止の対象となる三重県の伊勢神宮周辺は…。

観光業者:
「もう1回、GoToトラベルが中止になるっていうのがあったので、それで今週は人が少ないですね」

 駐車場を覗いてみても、岐阜や三重など地元ナンバーの車ばかりで、東京など関東方面はほとんど見られませんでした。年末年始に向けて不安は募るばかりです。

おはらい町の店の担当者:
「(売上が)上向きになったところで(GoToトラベルが)停止になってしまったので残念ですし、商売上大打撃で、どうなってしまうのか不安が大きいです」