今年戦力外通告を受けた、2013年のドラゴンズのドラフト1位・鈴木翔太投手は、タイガースと育成契約を結び、再び1軍のマウンドを目指します。

 11月、戦力外通告を言い渡されたドラゴンズの球団事務所で、「2年間1軍で1試合も投げていないので、来て当たり前だなと思っていました」と話した鈴木投手。

 25歳で突きつけられた、宣告でした。

 鈴木投手は2013年にドラフト1位でドラゴンズに入団、18番を背負い4年目にはプロ初勝利を含む5勝をあげ、将来を背負う存在として期待されていました。

 しかし、そんな鈴木投手の体には異変が起きていました。右手の血行障害。血液が通わなくなっていた指先にメスを入れ、プロ野球人生の再起をかけました。リハビリは、温泉水で手を温めながら。

鈴木投手(リハビリ時):
「昔とはやっぱ違いますね、今は。気持ちは楽しいですけど、投げる方はまったく前の感覚が無いんで」

 再び一軍のマウンドを目指しましたが思いは届かず、11月上旬に戦力外通告を受けました。

 そして12月15日。タイガースと育成契約を結び、再び1軍のマウンドを目指すスタートラインに。

 15日、鈴木投手は「まだまだやれるという気持ちでいたので、またこうしてプレーさせてもらえる機会をいただいたことに感謝がありますし、結果で恩返しできるように頑張りたいと思います」と話しました。