
中日ドラゴンズのOBで解説者の山崎武司さんが、自身が出場したオールスターゲームの思い出話を披露した。
山崎さんはオールスターに計6回出場している。印象に残っている試合として挙げたのが1996年の試合。しかし、それは試合そのものではなく試合前の出来事のことだった。
その年、山崎さんは、ナゴヤ球場で巨人のガルベス投手と大乱闘を演じていた。そのふたりが揃ってオールスターに選ばれた。試合前に、ドラゴンズの大豊選手が山崎さんに「ガルベスと仲直りしろ」と言ってきたという。しかし山崎さんは「嫌だ。何で俺が歩み寄らなければいけないんだ」と拒否。
その時に大豊選手は、当時、ガルベスが牛乳のコマーシャルに出ていたことから、牛乳を持ってきて「これで仲直りしろ」と提案。しかし山崎さんは「俺は仲直りしない」と頑ないに拒んだそうだ。二人の仲を先輩がユーモアを交えて取り持とうとしてくれたわけだが、山崎さんはガルベスと一言も口をきくことがなかったという。
この年は、初めてオールスターに選ばれた年で、監督推薦で選んでくれたヤクルト野村監督に、福井での試合の前にお礼の挨拶に。すると野村監督は「おー、そうか」と言っただけで、拍子抜けしたと話した。
東海ラジオ『ドラゴンズステーション』より