
1月12日放送の東海ラジオ『ドラゴンズステーション』にOBの大西崇之さんが出演し、ドラゴンズの“サボり魔?”トップ3を選んだ。第3位・彦野利勝さん、第2位・今中慎二さん…。第1位は?
ドラゴンズの現役・OBを問わず選ぶ番組コーナーの「ドラゴンズなんでもトップ3」で、大西さんは「サボり魔というより、練習量が少ないと感じた選手を選んだ」と断って、3人の名前を挙げた。
第3位は1982年から1998年まで選手として在籍し、1番・センターで活躍した彦野利勝さんだ。
大西さんは1年目のキャンプ中も同部屋で、よく食事に誘ってもらった仲で、「遅くまで飲む。新人とベテランでは練習量が違う。帰りが遅くなると次の日しんどい。睡眠が十分取れずキツかった」と話し、先に練習を終えた彦野さんがホテルに帰って昼寝をしているのではないかと疑っていたと明かした。
第2位は今中慎二さん。大西さんが入団した当時のエースで、キャンプでも投手と野手は練習が別メニューだが、今中さんは練習を終えて上がるのが驚くほど早かったという。
大西さんは「自分たち若手が、昼食後も厳しい練習が待っているというときに『お先に』と言って上がっていく。ピッチャーは知らないところで走り込んでいるんだろうとは思いながら、早く球場を後にしていた印象がすごく強い」と振り返った。
そして第1位に選ばれたのは山崎武司さんだ。大西さんは「試合後、誰よりも早く風呂から上がる。誰よりも早く帰る。ウエイトトレーニングをやらない。やらないで成績を残した選手は、山崎さんと江藤智(広島、巨人、西武)さんしか知らない」と明かすと同時に「誰よりもバットを振っていた」とも話した。
今回は練習量が少ない=サボり魔という括りで話が進められたが、結果的には「それが自分にとって必要な練習なのかどうか」を見極められる選手3人が選ばれたということのようだ。
「やるべきことはやって『今日の練習はこれで終わり』と言って早々と球場を後にしても、結果を残せばOK。キャンプがメインではない。『開幕に間に合わせればいいんでしょ?』という考えだろう」と大西さん。
外野の守備練習で大西さんも、バッティング練習の打球を捕球していたという。ノックではなくより生きた球に近い打球を捕ることで、質の高い練習をしていたということになる。
練習は最短効率で、そして確実に成績を残す。それがプロのやり方のひとつということが伝わってくる話だった。