
名古屋グランパスは、5年ぶりにJ1に復帰したアビスパ福岡との開幕戦に勝利。ポイントはどこにあったのか、グランパスOBで天皇杯優勝の中心メンバー・浅野哲也さんに解説してもらいました。
浅野さん:
「フィッカデンティ監督の意図するサッカーというのが、昨年よりも上積みが見れた」
前半4分、グランパスが得意の高速カウンターを見せます。相馬選手のスルーパスを受けたマテウス選手が、華麗なドリブルで2人を交わしキーパーの股抜き、グランパスが先制しました。
今季、セレッソから加入した柿谷曜一朗選手。先制点は柿谷選手が起点でした。
このゴールのポイントを浅野さんは「縦に速い攻撃を生んだのは柿谷の体を張ったプレー。柿谷が落として相馬からのボール、ここの相手をブロックして味方を使う、こういった所のアイデアは非常に良いですし、彼の役割が大きかったと思う」と絶賛。
昨シーズンのグランパスの攻撃を振り返り、「個人頼みになってしまうという所があったので、柿谷の技術、発想の豊かさ、今後の名古屋の武器になってくる」とコメント。
後半30分、激しいプレッシャーをかけるディフェンスを見せた柿谷選手について、「フィッカデンティ監督は、実力がある選手であっても前線の選手に関しても守備を要求しますし、攻撃だけではなくチームにとって必要な守備を求めているはず。開幕戦を見る限りでは、本人もそれを理解して出してくれたと」と柿谷選手の守備でのハードワークも評価しました。
試合は後半にマテウス選手がこの試合2点目を決め、逃げ切ったグランパス。リーグ制覇へ向け、幸先の良いスタートです。