新型コロナの感染予防で求められる「マスク会食」ですが、食べるたびに着けたり外したりしなくてはなりません。その問題を解消しようと、愛知県一宮市の企業が「会食専用のマスク」を開発しました。

 愛知県一宮市にある「ビーフル」。3Dプリンターを使ったフィギュアやオブジェの製造を手掛ける会社です。この会社から5月発売されるのが「飲食用使い捨て紙マスク」。不織布ではなく紙でできています。

 食事の時に飛沫予防ができるというマスクで、厚紙でできていて、3つのパーツを組み立てれば誰でも簡単に使うことができます。

 実際に着けて弁当を食べてみると…。

(リポート)
「全然違和感なく口に運べますね、簡単です。しっかりと空間も空いているので、飲み物を飲んでいても、食べていても、当たらないので、被せてるだけの感覚で楽ですね。口もすごく動きます」

 特徴はマスクの角度が変えられること。食べる時は上げて、会話する時は下げれば、マスクを外さずに会食できます。マスク無しの場合は飛沫が飛び散りますが、このマスクをつけると飛沫リスクを軽減させられるといいます。

 しかし、なぜ「会食専用のマスク」を作ることになったのでしょうか。

ビーフルの担当者:
「(当社は)人の形を3Dで表現する技術を持っています。紙マスクに関しても、人の形にフィットする形状、我々が持つ3Dの技術が大変生かされています」

 去年の夏は、暑い時期のマスクによるストレスを軽減しようと、フレームをつけて口元に空間を作る「立体インナーマスク」を開発。「会食用のマスク」は、構想からおよそ4カ月で製品化したといいます。

 飲食用使い捨て紙マスクは、8枚入り498円。会社のホームページで16日から予約を受け付け、5月20日から一部のデパートなどでも販売されます。