三重県では20日、新たに37人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。また、変異ウイルスの感染者も見つかっています。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から90代の37人です。

 名張市の50代女性は県内の病院に勤務する医療従事者で、のどの痛みや熱などの症状が出たため、検査を受けて陽性が判明しました。県はこの女性が勤務していた病院の入院患者や職員などおよそ160人の検査をすることにしています。女性はワクチン接種を受ける前だったということです。

 また、名張市民病院を退院した男性2人は、4月中旬に入院していた際に、感染していた患者と同じ病室でしたが、退院後に検査をして陽性がわかりました。

 いなべ市では40代の女性保育士に感染が判明し、県が園の職員や園児合わせて56人の検査を進めています。

 津市の保育園でも園児3人の感染が分かり、県は園児ら20人の検査をすることにしています。

 そのほか、四日市市の80代と90代の男女3人は、クラスターになっている市内のデイサービス施設の利用者で、すでに感染がわかっている職員と接触していたため、検査を受けたところ、陽性が判明しました。このクラスターは10人になりました。

 20日はこれまでに感染が判明していた患者で、40代の男性が変異ウイルスに感染していたこともわかりました。

 三重県の20日時点の病床使用率は51%で、変異株の感染などで重症者が増えていることから、重症者用の病床使用率も初めて3割を超えました。県内の新型コロナウイルスの感染者は3212人になっています。