愛知県は高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種会場として、県営名古屋空港のターミナルビルの一部を提供する方向で調整を進めていることがわかりました。

 愛知県によりますと、ワクチン接種の会場として調整を進めているのは、県営名古屋空港のターミナルビルのうち、三菱航空機の本社などだった2階の大部分と3階の一部です。

 三菱航空機は、国産ジェット旅客機「スペースジェット」の生産計画を一時凍結したため、3月で撤退していて、空調設備が整っていることや、まとまった人数を受け入れられることから、県は接種会場に適していると判断しました。

 空港周辺の自治体からターミナルビルを接種会場として活用できないか打診があったことから、県は複数の自治体での活用も含め調整することにしています。

 愛知県内の高齢者接種の対象はおよそ190万人で、6月末までにワクチンが供給される見通しです。