夏本番を前に岐阜市では伝統の「水うちわ」づくりが最盛期を迎えています。

 水のように透き通り、涼し気な見た目が特徴の「水うちわ」。岐阜市の長良川沿いで100年以上続く老舗・住井冨次郎商店では製作が最盛期を迎えています。

 水うちわは、竹の骨組みに張り付けた薄い和紙に天然のニスを塗ることで独特の透明感を生み出していて、鵜飼いや鮎など岐阜の夏の風物詩が描かれています。

4代目・住井さん:
「(鵜飼の)お客さんがみえないのでかなり影響はあります。ニス塗りは、湿気がないときを選びたいので(こんなに)早く梅雨が来るとは思わなかったです。心配ですね」

 今年は、長良川鵜飼の開幕が延期となるなど、新型コロナの影響を受け、売上の減少が見込んでいて、生産量は例年の半分以下の300本ほどに抑えるということです。