岐阜市民病院で医療ミスがあり、80代の患者が去年9月、死亡しました。

 岐阜市民病院によりますと、去年1月急性心不全で入院した県内在住の80代の女性に対し、心臓のカテーテル検査を行った際、カテーテルを入れるための針を誤った血管に刺してしまったということです。

 これにより女性は動脈解離をきたし緊急手術を受けましたが、その後脳梗塞などを起こして重篤な状態となり、去年9月に死亡しました。

 この医療ミスについて病院側が遺族におよそ1900万円を支払うことで示談が成立する見通しだということです。

 病院は今後、同様の手術を行う際超音波装置を使い血管の位置を確認することにしていて、太田宗一郎病院長は「事故について真摯に考えさらなる医療安全を推進していきたい」と話しています。