愛知県の大村知事に対するリコール運動に参加した男性が、署名偽造事件で精神的苦痛を受けたなどとして、リコール団体の高須克弥会長らに損害賠償を求めた裁判で7日、第一回口頭弁論が開かれ、高須会長ら被告側は請求の棄却を求めました。

 訴状によりますと、リコール運動の請求代表者を務めた愛知県内の男性(73)は、署名偽造事件が発覚して以降、署名した人から「不正に加担したのではないか」などと責められて精神的苦痛を受けたとして、リコール団体と、会長の高須克弥院長ら団体幹部3人に対し、慰謝料など500万円の損害賠償を求めています。

 7日、名古屋地裁で第一回口頭弁論が開かれ、リコール団体側は請求の棄却を求め、争う構えを示しました。

 また、高須会長は代理人弁護士を通じ「お金目当てで、理由のない請求をしてくる人に対しては全面的に争います」とコメントしています。

 リコール運動を巡っては、団体の事務局長・田中孝博容疑者(59)ら4人が去年10月、佐賀市内の施設に大量のアルバイトを集め、署名を偽造したとして逮捕されています。