7月23日に開幕する東京オリンピックの東京・埼玉などの首都圏の会場が、無観客になることが正式に決まりました。東海3県で観戦チケットを持つ人からはショックを隠し切れない反応もありましたが、「ほっとした」という声も聴かれました。

東京2020大会組織委の橋本会長:
「オリンピックについては、多くのセッションで無観客となることをご案内をしたところであります。残念なお知らせになったことを、お詫びを申し上げたいと思います」

 大会組織委員会の橋本聖子会長は会見でこのように述べ、5者協議などを経て、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏で実施されるオリンピック競技などは無観客となることを説明しました。

 バスケットボールの観戦チケットが当たっていた愛知県在住の大学院生は…。

バスケット男子のチケットが当選した大学院生:
「オリンピックはいろんな国にNBAの選手がいるので楽しみにしていたんですけど」

 埼玉で開かれるバスケットボール男子予選を楽しみにしていましたが、「無観客」の知らせにショックを隠し切れません。

大学院生:
「ホテルをとっていて、また正式に発表されたらキャンセルしようかなと。去年も1回ホテルをとってて、去年のはキャンセル不可だった」

 一方、こんな声も…。

近代五種のチケットが当選した三田さん:
「正直ほっとしました。コロナの状況もあるので、みんな不安になったまま競技や観戦、ボランティアとかするよりも、平和の祭典なので、本来の思いのほうに集中できるかなと思ったので」

 三田さんは元フェンシングの選手。フェンシングや馬術などが1日で行われる「近代5種」を生で見たいと待ちわびていました。無観客の発表に落ち込んでいるかと思いきや…。

三田さん:
「チャットでやり取りをみんなでするとか、面白くないですか」

 テレビを見ながらオンライン飲み会を開いて、仲間たちと大いに盛り上がりたいと前向きです。

三田さん:
「自分たちはそこに行かなくても、オンライン上とかテレビの前でとか応援していることには変わりないので、その思いが届くといいな」