厳しい暑さの中、通学する小学生の熱中症対策に、各学校が知恵を絞っています。

 岐阜県本巣市にある小学校の登校風景…。

(リポート)
「朝から小学生たちが元気に登校してきますが、ランドセル姿の児童が見当たりません」

 子どもたちの背中にはリュックサック。中には肩掛けカバンの子もいます。

児童:
「(Q.ショルダーバッグにした理由は?)暑いから」

別の児童:
「こっちの方が楽」

 本巣市の小学校で、暑さが本格化するこの時期実施される熱中症対策、「ノーランドセル登校」です。

本巣小学校の校長:
「ランドセルをかけてくると、歩いてるうちに背中が蒸れてしまったりとか、暑さに対応できる対策を自分で考えるということを通して、考えて判断できる力が育つ」

 他にも、蒸れがちな学校指定の帽子ではなく通気性の良い帽子を選んだり、直射日光を避けるため日傘をさしたりして登下校する児童もいました。麦わら帽子だったり、保冷剤、冷却タオルを使うのもOKです。

 教科書やノートなど、1日の授業で使う勉強用具は4キロから5キロにもなるとされていますが、暑さで奪われる体力を重い荷物によってさらに奪われないため、教科書などを学校に置いたままにする「置き勉」を学校が推奨しています。

 ノーランドセル登校は、暑さの状況をみて9月以降も続けるとしています。