三重県では3日、新たに67人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日当たりの感染者数としては、過去3番目に多い人数です。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から80代までの67人です。

 津市に住む特別支援学校の男子生徒3人は、市内の福祉施設に通っていて、この施設の職員と利用者合わせて3人の感染がわかったため、2日に検査を受けて陽性が判明しました。

 この福祉施設での感染者は6人になり、県は88例目のクラスターとして、利用者ら16人の検査をしています。

 県内の中学校に通う菰野町の女子生徒は、8月1日に咳や鼻づまりなどの症状が出たため、2日に検査を受けて陽性になりました。

 女子生徒は症状が出た1日までは、部活動で学校に登校していたため、屋内の練習などで接触があった生徒ら44人の検査を進めています。

 1日あたりの感染者数は、今年4月23日と並び過去3番目に多い数になります。

 三重県の3日時点の病床使用率は36.9%で、累計の感染者数は5877人です。

 感染者数の急増について、鈴木知事は3日の会見で「4月にまん延防止措置を要請したときとは重症者の状況が違う」としたうえで、「県民の生活に制限をかけることだけが感染を抑える対策ではない」と直ちに強い措置をとる考えを否定しました。