8月、愛知県常滑市で感染対策が取られずに大規模な音楽イベントが開かれた問題で、イベント会場にいた14人が感染するクラスターが発生したことが分かりました。

 8月29日、常滑市で開かれた音楽イベント「NAMIMONOGATARI」。8000人を超える観客が訪れ「密」状態となったうえ、県の要請を無視して酒類も提供されていました。

 緊急事態宣言下に、十分な感染対策をとらず強行されたイベント。会場にいた10代から20代の男女14人が感染し、県がクラスターと認定したことが明らかになりました。

(リポート)
「フェスに参加していた稲沢市の消防士が、新型コロナに感染していたことがわかりました」

 稲沢市消防本部によりますと、イベントに参加した20代の男性消防士の感染が判明。男性消防士は、イベントの3日後の9月1日に鼻水などの症状が出たため検査を受けていて、それまで2日間に渡って勤務をしていました。

稲沢市消防本部の担当者:
「軽率に野外フェスに参加したことに関しては誠に遺憾と考えております。マスク等はしっかりと感染対策はとっておりますが、アルコールに関しては1杯飲んでいると確認しております」

 稲沢市によりますと、ほかの消防士などに濃厚接触者はいないということですが、イベントの参加者を巡り、今後、さらなる感染の広がりが懸念されています。

※画像と動画の一部は参加者提供