三重県では8日、新たに111人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から70代までの111人です。内訳は四日市市33人、鈴鹿市18人、津市17人、桑名市17人などとなっています。

 今のところ、111人のうち58人の感染経路が特定できていません。

 津市に住む50代の男性2人は、三重県庁2階の子ども・福祉部の職員で、4日から6日にかけて症状が出たため検査を受けて、陽性が判明しました。

 県は職場で接触があった同僚の職員22人を自宅待機にした上で、症状が出た職員から優先して検査することにしています。

 県庁の2階では3つの課にまたがって、これで6人の職員の感染が確認されましたが、県は「感染した職員の接触状況が確認できていないので、現時点でクラスターにはしない」としています。

 8日は、入院していた40代から60代までの男性3人と90代の女性1人の合わせて4人が7日に亡くなったことが発表されました。

 4人のうち2人はデルタ株を含む変異株の陽性が判明していました。

 8日時点の病床使用率は病床が41床増えたため58.9%に下がり、自宅療養を含む入院調整中の患者は前日から403人減って2297人なりました。

 鈴木知事は会見で、12日に期限を迎える緊急事態宣言について、「医療への負荷や東海3県での対応などの観点から解除できる状況にはない」として、宣言の延長を求めて政府と協議していることを明らかにしています。