緊急事態宣言は9月末までの延長が決まりましたが、感染対策のため夏休み明けからオンラインや短縮での授業を続けてきた学校はどう対応するのか、取材しました。

 名古屋市では、市立小中学校と特別支援学校で10日までとしていた午前授業を、宣言解除まで延長します。教育委員会によりますと、夏休み明けから9日までで、把握できているだけでも54のクラスで新型コロナの影響による学級閉鎖となっています。

 三重県津市の市立小中学校では、10日までの予定だった午前授業を、9月24日まで延長します。

 徐々に学校生活を再開させる動きも出ています。岐阜県の県立高校では、オンライン形式で授業をしていますが、3年生に限って来週から対面授業を再開します。県教委は、「3年生は就職や大学入試などを控え、進路の決定に影響する」ことを理由としています。

 三重県の県立高校では、既に3年生には対面での進路指導をしています。

 通常通りの授業体制に戻す所もあります。愛知県の尾張旭市と蒲郡市の市立小中学校では、夏休み明けからの午前授業を、尾張旭市では既に9日から、蒲郡市では9月13日から通常授業に戻すとしています。市内での感染状況が落ち着きをみせていることや、子供たちの感染対策も定着したほか、保護者から再開の要望もあったためだということです。

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 学校の対応は自治体ごとに様々ですが、地域の感染状況や子供たちの生活にとって適切な対応が求められています。