新型コロナウイルスの感染拡大で、「オンライン授業」を取り入れる学校が増えています。夏休みが明けて約3週間、これまでとは異なる授業スタイルに、子供たちは対応できているのでしょうか。

 岐阜市立則武小学校。教室に児童が集まり、この日の授業が始まります。同じ頃、まだ自宅にいる5年生の葛山岬紀くんは、自宅で「オンライン授業」を受けていました。

 新型コロナ「第5波」の中で再開した学校生活。則武小学校では、クラスごとに登校する児童を減らし、半分は自宅でオンライン授業を受ける「対面×オンライン」の「ハイブリッド授業」を導入しています。

 先生からの呼びかけには「手を挙げる」ボタンで応答。教室とは違う新しい学び方に、子供たちはうまく対応できているのでしょうか。

 1時間目は国語。各自で文章を読んで考えをまとめ、クラスメイトで意見を交わします。教室にいる児童は、席が近い子供同士でさっとグループを作れますが、オンラインの子たちは…。

先生:
「8時50分になったらグループになります。15分間交流、5分でまとめ」

 グループ通話を活用して意見交換します。岬紀くんは、その中で話題に上がった「原爆ドーム」をすかさずタブレットで検索。画面共有機能を使ってグループのメンバーに見せます。

 則武小学校では、9月6日からグループ通話機能を使った授業を始めていて、オンラインの児童も、授業で話し合いに参加できるようになりました。

 授業の最後には、記入したプリントをタブレットで撮影して先生に提出します。「新しい学び方」にもすっかり慣れたようです。

児童:
「密が回避できるのと、インターネットだから、さっきみたいに写真の共有とかもできることが、オンラインのいいところ」

児童の父親:
「ある日は学校に行って、教室で友達と仲良く勉強すると。ある日はリモートで学びを継続できるというのは、子供たちにとっては非常にありがたいことなのかなと考えています」

 岐阜市の小中学校では、今週一杯対面とオンライン併用の授業を進め、27日からは全員が登校し、昼までの対面授業を再開する予定です。