自民党の総裁選は決選投票の末、岸田文雄前政調会長が新総裁に選ばれました。敗れた野田聖子幹事長代行の地元・岐阜市では、支援者らが開票を見守りました。

 29日午後1時前、岐阜市の野田聖子幹事長代行の事務所に集まった支援者。総裁選の行方を固唾をのんで見守りました。

 30年以上、野田さんがまだ県会議員だった頃から支援をしている後援会長の村瀬恒治さん。

 ようやく総裁選出馬にこぎ着けた野田さんの力になろうと、今回も知り合いの党員に働きかけ、岐阜県の党員票は県内の35%ほどの得票を得てトップを獲りました。

 そして、午後1時過ぎから始まった総裁選の国会議員投票。全国の党員票と国会議員票の合計で争われる総裁選。その結果、野田さんは名乗りを上げた4人の中で最下位でした。

野田聖子氏後援会の村瀬会長:
「後援会としては、大変よく頑張ってくれたと褒めてやりたいと思っております。全国的な方たちに応援していただいたことに本当に感謝しておりますし、野田聖子の将来に期待している票ではなかったかなと。新たな気持ちで将来に向かって頑張っていきたい」

 開票結果は岸田さんと河野さんが1票差となり、決選投票の結果、岸田さんが新総裁に選ばれました。

 事実上、次の総理大臣が岸田さんになったことに、名古屋の街では…。

男性:
「岸田さんて一番無難な方だという印象です。何をするにしろ、はっきりとした態度を表してほしいと思う。どちらかというと目立たない印象が強いので、強く発信してほしい」

別の男性:
「高市さんだったら女性初で面白いかなというのもあった。年金が破綻するんじゃないかとか、色々な問題がありますので、まず少子化(問題)を。国力がかなり下がっていますので、そこの部分を本気で考えてほしいと思います」

女性:
「私は河野さんを応援してるから、仕方がないね、なったことは。商売をやっているので、給付金が愛知県の場合、遅れて出ないんです。末端の方の人の味方になってほしいということですね」

 10月4日に国会の首班指名選挙で第100代総理大臣に選出される見通しの岸田新総裁。早々に衆議院を解散し、国民の審判を仰ぐことになります。