三重県では29日、新たに12人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。病床使用率は、70日ぶりに国の指標でステージ3の20%を下回りました。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などの10歳未満から90代までの男女12人です。

 伊賀市の50代女性は介護福祉施設の職員で、同僚の職員らが感染し、検査では9月21日に一度陰性が確認されていましたが、26日に症状が出たため、再検査をして陽性がわかりました。

 この施設ではこれで5人が感染していて、県は「他の感染者と発症日が離れているので、現時点ではクラスターにはしない」と説明していますが、クラスターになる可能性があるとみて調査を続けています。

 感染した5人の中には2回のワクチン接種を終えている人も含まれ、「ブレイクスルー感染」が起きているとみられています。

 四日市市の90代女性は、クラスターが発生している特別養護老人ホームの入所者で、一度検査で陰性になった後、症状が出たため、再検査をして陽性がわかりました。

 このクラスターは12人になり、全員がワクチン2回接種後に感染しているものの、重症化している患者はいないということです。

 29日は入院していた70代の男性2人が、28日に亡くなったことも発表され、県内の死者は162人になりました。

 29日時点の病床使用率は18.5%で、7月21日以来、70日ぶりに国の指標でステージ3の20%を下回りました。

 自宅療養を含む入院調整中の患者は前日から60人減って167人になりました。