緊急事態宣言の解除で、カラオケの利用を再開している店がありますが、カラオケ喫茶などでは未だカラオケが利用できません。店主からは嘆きの声があがっています。

 名古屋市西区のカラオケ喫茶「香月」。

「香月」の店主:
「どうしてカラオケ喫茶だけが追いやられて、営業できずにいるのかなというのは、本当にそのニュースを見るたび泣いてました」

 7年前のオープン以来、一人で切り盛りしてきた店では今、カラオケの音響機器の電源は落とされたまま。

店主:
「うちは4月20日からずっと休業しています」

 この店では今年4月から休業を続け、緊急事態宣言が明けた今も再開できていません。その理由は『カラオケ設備の利用自粛』。

 愛知県は10月17日までの期間で実施している「厳重警戒宣言」の中で、飲食をメインとするカラオケ喫茶などで、引き続きカラオケ設備を利用しないよう求めています。

 一方で、感染対策を徹底すればカラオケボックスではカラオケの利用が可能としています。

店主:
「最初は納得がいかなくて、カラオケボックスまで見に行きました。テーブルの上に消毒液も置いてないし、透明のアクリル板もないんですよね。だけどOKなのって、それでお酒もOKだったし。ん?っと思って」

 感染防止対策として、二酸化炭素濃度を測れる機械や消毒と検温が同時にできる体温計を新たに用意するなど、緊急事態宣言解除後の再開に向け準備をすすめていたといいます。カラオケをめぐる行政の線引きに納得がいきません。

店主:
「カラオケ設備だけが自粛解除されず、本当に泣けてきましたね。カラオケ喫茶からカラオケ取ったら、お客さまみえないです」