愛知県の厳重警戒措置で自粛が求められている「カラオケの利用」は、「カラオケ喫茶」や「スナック」といった飲食をメインとする店舗に加え、「結婚式場」でもカラオケ設備の利用の自粛を求めています。

 一方、カラオケボックスでは感染対策を徹底したうえで、カラオケ設備を利用できるとしています。

 カラオケボックスではカラオケの利用ができるのに、なぜカラオケ喫茶などではカラオケの利用ができないのか。県に確認したところ、カラオケの利用については「国の基本対処方針に基づくもの」としています。

 過去に全国で、昼のカラオケ、いわゆる「昼カラ」で新型コロナのクラスターが発生したことで、「カラオケ喫茶」は不特定多数の人やグループが同じひとつの空間に居合わせるなど、より感染リスクが高いとみなされているということです。

 一方で「カラオケボックス」は友人同士などひとつのグループ単位で部屋を利用するので、比較的リスクは抑えられるとしています。

 とはいえ、カラオケができないのは、カラオケ喫茶の店主にとっては「死活問題」です。

 名古屋市内にあるカラオケ喫茶では、10月に入ってカラオケ付きで営業を再開したところもあります。

 店主に再開した理由を聞くと「再開を望むお客さんの声があった」ということで、「営業しないとお客さんが離れていく不安もある」と話していました。