緊急事態宣言が解除され、旅行をする人が急増しています。今後政府はGoToトラベルの再開を検討していて、旅行代理店ではさらなる伸びしろがあると期待を寄せています。

 東海3県の空の玄関口・中部国際空港。緊急事態宣言の期間中は閑散としていた国内線の出発ロビーでは8日、スーツケースを引いた大勢の旅行者の姿が見られました。

旅行客:
「沖縄です。海に潜るダイビングを楽しみに。マスクをしてなるべく人混みには出ないような感じで」

別の旅行客:
「北海道に。みんなワクチン打ってて2回目打ってるので」

 全日空によりますと、10月の国内線の1日の平均予約者数はおよそ5万人で、9月上旬と比べるとおよそ10倍に急増したということです。

 旅行者の急増で、空港内の飲食店にも賑わいが戻りつつあります。

TRUE SOUPの店長:
「10月に入りましてから、お客様の数はかなりの増加と判断しています。皆さん自粛されていましたのでかなり寂しい状況でしたが、今後は(売上も)伸びていくのかなと思っております」

 三重県の伊勢神宮では…。

静岡県から来た参拝客:
「家族の健康を感謝して来ました。ソーシャルディスタンスをしっかり保って、感染しないように気を付けながら来ています」

 宣言の解除に伴い、飲食店や土産物展の営業を再開したおはらい町などには、全国から多くの人が訪れました。

真珠店の店長:
「思っていたよりは、(人出は)少しは動いているんですけど、それでもやっぱり団体のお客様に来ていただかないと」

 一時期と比べると活気は戻ったものの、団体客の姿はまだ少なく、今後に期待したいと話していました。

 久しぶりに見え始めた明るい兆し。名古屋の旅行代理店では緊急事態宣言が明け、長らく続いてきた旅行控えから一転、9月と比べて10月は5倍に迫る勢いで予約が入っているといいます。

旅行代理店の担当者:
「来店客数としては、1日で10〜20組くらいご来店いただいたりとか、お電話に関しましては、多い時であれば20〜30件くらいお問い合わせいただける」

 旅行者が増える中、さらに明るい要因があります。政府が再開を検討している「Gotoトラベル」です。

旅行代理店の担当者:
「(GoToトラベルが再開したら)非常にありがたい後押しだと感じています。感染対策を徹底している方、徹底している施設に関しては、そういった制限の緩和、もしくは撤廃していただいて、活発に人が行き交えるような日本にしていただきたい」