輸送機器の設計会社が、名古屋市中区の新オフィスビルの最上階にフィンランド式のサウナを導入しました。

 木の温もりを感じられる広さ60平米の空間に、水風呂やシャワーも備えられ、まるでオフィスであることを忘れそうですが、れっきとした社員専用のサウナです。

 サウナを導入したのは輸送機器の設計会社「タマディック」。地下1階、地上8階のオフィスビルは、世界的な木造建築を手掛ける建築家・坂茂さんが設計を手掛け、木材がふんだん使われています。

 新たなオフィスビルの目玉として導入したサウナは、ストーンに水をかけ、その蒸気を浴びて楽しむフィンランド式を採用しています。

 フィンランドでは、赤ちゃんから高齢者まで誰もが気軽にサウナを楽しむ文化が根付いていて、その数は国内におよそ300万カ所。サウナがコミュニケーションを円滑にするとして、オフィスにもサウナがあるのが当たり前だといいます。

森實社長:
「私がサウナ大好きということもあるんですけど、ファインランド式のサウナには、ポジティブな良いコミュニケーションを生むという大きな効果があります」

 24日のビルの竣工式にはフィンランドの駐日大使も出席。日本で第1号となるフィンランド式の「オフィスサウナ」を絶賛しました。

駐日フィンランド大使:
「(サウナがあり)働く人の幸福度や創造性・生産性を向上させる素晴らしい環境だと思います」

 フィンランドの職場では、同僚同士サウナで打ち解けたあと会議をするのも当たり前。タマディックでも社員の健康とコミュニケーションの活性化を図りたいとしています。