愛知県弥富市の中学校で24日、3年生の男子生徒が同じ学年の生徒に刺され死亡しました。

 生徒たちは事件が起きた後も数時間学校で待機し、4時間目まで授業を行い、給食を食べて午後1時半ごろから下校したということです。

 数人ずつの塊で順番に下校をしていましたが、会話をする様子はほとんどなく、先生や学校関係者とみられる人に見守られながら下校をしていました。中には学校まで様子を見に来る保護者の姿もありました。

 教育委員会によりますと、逮捕された生徒と被害者の生徒は隣のクラスで、事件が起きた現場は、被害者の男子生徒の教室の隣にある、進路資料室の前の廊下だということです。

 教室のすぐ近くということで、事件をすぐ近くで目撃した生徒がいる可能性もあるとみられています。事件の後に気分が悪いと訴えた生徒が4人いたということです。中学校ではスクールカウンセラーを増員し、生徒の心のケアに当たっています。

 捜査関係者によりますと、事件があった中学校では別のクラスに生徒が入ってはいけないというルールがあり、刺した男子生徒は被害者の生徒を廊下に呼び出して犯行に及んだとみられるということです。

 逮捕された男子生徒は現在、愛知県の蟹江警察署で取り調べを受けているとみられ、警察は容疑を殺人に切り替えて動機などを調べる方針です。