“戦国東都”と言われる東都リーグに、輝きを放つスーパールーキーがいる。青山学院大学の佐々木泰選手だ。

 県立岐阜商業高校時代には、通算41本塁打を放つなど、当時から注目を集めていた。

 しかし、コロナの影響で出場が決まっていた3年春の選抜は中止。「選抜で結果を残せたらプロ志望届を提出しようと考えていた。中止と決まった時点で、大学に行って自分を磨き直してから、ドラフト1位でプロ野球選手になると決意した」と語った。

 大学進学を決意してから1年後。今年の春のリーグ戦では1年生ながらホームランを4本放ち、衝撃のデビューを果たした。

 秋のリーグ戦でも2ホーマー。1年生ながら春秋で6本のホームランを放った。

 佐々木選手の先輩にあたる青山学院大学OBの井口資仁(現・千葉ロッテ監督)が持つ、東都大学リーグの通算本塁打記録は24本。4年間で十分に狙える数字と言える。

「記録は全然意識していない。もっと技術を磨いて、気づいたら記録を超えていたという気持ちでやっていきたい。チームのために、1本欲しい時に1本打てるバッターを目指している」と話す佐々木選手は、チャンスの場面で打席が回ってきた時が、一番楽しいようだ。

 プレッシャーを自信に変えることができ、もっと野球が上手くなりたいという向上心が、自身の成長に繋がっている。

 東都に現れた青学のスーパールーキー、今後に注目だ。