名古屋市は学習用タブレットで市の電子図書館を利用できるよう、来年度から一部の中学校の生徒に利用者IDとパスワードを発行する方針を示しました。

 市では今年6月以降、パソコンやスマートフォンなどで読める電子書籍を、3点まで無料で2週間借りられる電子図書館事業を始めています。

 市の教育委員会は26日の市議会の答弁で、来年度から学習用タブレットでも市立中学校の生徒が電子書籍を借りられるよう、図書館の利用に必要なIDとパスワードを発行する方針を示しました。

 ただ、市立の中学校の生徒数およそ5万人に対し、電子図書館には1万3000点ほどしか電子書籍がないため、全校を対象にはできないことから、まずは一部のモデル校のみで対応するということです。

 市議会で、子どもたちのために電子書籍の充実を図るべきだと指摘された河村市長は「しっかりとした資料を揃えていく。大至急やる」と答弁しています。