名古屋入管の施設でスリランカ人の女性が亡くなった問題で、「殺人容疑」の告訴状を名古屋地検が受理していたことが分かりました。

 スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)は今年3月、名古屋入管の施設に収容中に死亡し、11月に妹らが当時の名古屋入管の局長や担当職員らを殺人容疑で名古屋地検に刑事告訴していました。

 遺族の代理人弁護士によりますと、名古屋地検は11月30日付けでこの告訴状を受理したということです。

 告訴状では「入管の職員らは適切な医療を提供する措置を講じておらず、ウィシュマさんが死亡しても構わないという未必の故意があった」などと訴えています。

 代理人弁護士は「死亡から9か月が経とうとしているので、検察には速やかに捜査を進め、起訴をしてほしい」とコメントしています。