今年8月、愛知県瀬戸市の交差点に警察が設置した「右折禁止」の道路標識が、本来必要のない標識で、誤って168人が検挙されていたことがわかりました。

(リポート)
「標識はこの場所に設置され、右に曲がることができないと示していました」

 問題の標識は今年8月、愛知県瀬戸市水南町の交差点に設置されました。西向きで進んだ場合に右折することを禁止していて、警察はおよそ3カ月間の間に168人を検挙。2点の違反点数とともに、反則金合わせて114万円余りを徴収していました。

 しかし、実はこの標識、本来必要のない場所に警察が誤って設置していました。

 愛知県警によりますと、現場は道路が斜めに交わる信号交差点で、その形状から瀬戸署員が規制があると思い込んで標識の設置を申請し、管轄する交通規制課でも確認が不十分なまま、許可が出されたことが原因としています。

誤って検挙された男性:
「嘘だろ、おい。30年以上ここで右折やっとって、なんでこんなことになるって。昨日まで曲がれたのに、なぜ今日曲がれないのって。警官が言うには『標識はよく見てください』って」

 検挙された人の違反点数はすでに取り消され、今後徴収した反則金も返還していくということです。

 交通規制課は「検挙した方々にお詫び申し上げます。今後このようなことが無いよう徹底して参ります」とコメントしています。