12月1日、医療従事者から始まったワクチンの3回目接種。接種時期前倒しの動きも進む中、気になる接種後の副反応などについて、すでに接種を終えた医療従事者に詳しく聞きました。

 お話を伺ったのは、藤田医科大学病院の岩田充永副院長。

岩田副院長:
「12月1日に打ったので今日で1週間ですね。2回目ほどのだるさはなく、翌日の午後には何も感じなくなりました」

 12月1日、愛知でも医療従事者から始まった3回目接種。岩田副院長も初日に接種を済ませていました。

岩田副院長:
「僕自身は接種部位の痛みが比較的早く、接種数時間後から出て半日ほど続いたということがありました。痛みに関しては、2回目より3回目の方がひどかった感じがありますが、だるさとかそういうことに関しては今回は全くなかったです」

 藤田医科大学病院では、7日時点で1452人の職員が3回目を接種済み。このうち約3%にあたる41人から、発熱・倦怠感といった副反応や体調不良の報告があったといいます。

 ただ、2回目と比べ大きな変化がなかった人もいるなど、人によって症状は様々だったそうです。

 厚生労働省がまとめた資料によると、ファイザー製ワクチンの3回目接種では、リンパ節の腫れが生じる割合が2回目よりも「5%ほど高い」ことが報告。一方、それ以外の副反応が出る傾向は「おおむね同様」だとしています。

Q.若い世代での副反応は大きい?

岩田副院長:
「比較的若い年齢の女性の方がというのは、海外の3回目接種の時から言われていて、やはり女性の若い年齢の方が3回目接種の後に熱が出たりということが1日続くことはあるような気がします」

 新たな変異株「オミクロン株」の感染が広がる中、2回目の8カ月後としていた接種時期を前倒す動きも出てきた3回目接種。

 岩田副院長は、この時期に日本での3回目接種が始まったのは、これ以上ないタイミングだと話します。

岩田副院長:
「日本は幸い今、デルタ株の感染も落ち着いていてオミクロン株も広がっていないと。こんな良いタイミングで3回目接種ができる国は本当にないと思います。僕たちは最初の1回目・2回目のワクチン接種は、まさに第5波のデルタとの競争という形で大変な思いをしたという経験がありますので、もう今がとても3回目の時期としては素晴らしいタイミングだと思います」