戦力外通告を受けたプロ野球選手たちの最後のチャンス「トライアウト」が8日に行われました。

 参加したのは33人の戦力外通告を受けた選手たち。新庄“ビッグボス”や各球団の編成担当者が、戦力となりうる選手を発掘すべく目を光らせます。

 元中日の三ツ間卓也投手は、決意を持ってマウンドに上がっていました。

三ツ間投手:
「球も今年は自分で手応えがあったので、戦力外を言われた時も、次の球団で頑張ってやろうという気持ちがすぐに湧いたので」

 2015年に独立リーグから育成3位で入団した三ツ間投手。1年目のオフに支配下契約を勝ちとり、リリーフとしてチームを支えてきました。2019年、プロ初のお立ち台では…。

三ツ間投手(2019年7月9日):
「法子、伊吹、やったよ~!」

三ツ間投手:
「あの試合、自分自身マウンドに上がった時も奥さんと子供が来ていると分かっていたので、勝っている状態でしたし、家族にも良い姿を見せたいなと思って頑張りました」

 しかし、今シーズンは一軍登板わずか5試合。10月に戦力外通告を受けます。

 プロの舞台へ再び。そう決意した三ツ間投手。後押ししたのは長男・伊吹くんの存在でした。

三ツ間投手:
「子供もパパが野球やってるというのは分かってくれて、テレビに映ると『パパだ!』と言って応援してくれますし。大きくなっても記憶の中に残るような歳ぐらいまでは、僕は続けたいなと思って」

 迎えた8日のトライアウト。まず1人目のバッターは、低めの変化球で三振を奪います。2人目をフォアボールとし結果を残したい3人目、最後のバッターでしたが、またしてもフォアボール。

「気持ちが強く出すぎた」と制球に苦しみ、思うようなピッチングができませんでした。

 試合後、「悔しいけど結果が全て。まずはオファーを待ちたい」と話した三ツ間投手。吉報は届くのでしょうか。