食卓に欠かせないタマネギとジャガイモの価格が高騰しています。カレー店の店主も「大きな痛手…」と嘆く高値は、いつまで続くのでしょうか。

 名古屋市中区の人気店「カレークミン」。親しみやすい味が受け、連日多くのお客さんで賑わうお店ですが…。

カレークミンの稲葉マスター:
「今は(1箱20キロで)安く買えた時に4800円ぐらい、高値で5300円ぐらいですかね。例年だと2000円前後で買えます」

 マスターの稲葉さんが頭を抱えているのがタマネギの仕入れ価格。なんと例年の2倍以上だといいます。タマネギは大事な食材だけに大きな痛手に…。

 また、店の人気メニューやポテトサラダにも使うジャガイモの仕入れ価格も、例年の1.6倍以上と高騰していると言います。

カレークミンの稲葉マスター:
「(タマネギ・ジャガイモが)こんなに高騰したのは僕は初めて経験するんで、ここまで値上がりがきついと、ちょっと諦めの境地ですね」

 タマネギとジャガイモ、異例の高値の原因は一大産地・北海道での天候不順。夏の干ばつの影響で不作となり、秋ごろから高値が続いているのです。

 名古屋・大須のスーパー「サノヤ」では、仕入れ価格が上がっているため、通常1袋5個入り215円で販売しているタマネギを、3個に減らして販売しています。

 献立によってはどうしても必要なタマネギやジャガイモですが、この高値にお客さんの手もなかなか出ません。

サノヤ担当者:
「『数量が少なくなったね』と言う声は聞かれますね。(仕入れ価格は)ジャガイモに関しては1割ほど、タマネギに関してはかなり上がっていて、倍近くなっていますね」

 店側も客側も悩ませるタマネギとジャガイモの高値は、一体いつまで続くのでしょうか…。