愛知県で14日、11歳以下の子どもへの新型コロナワクチン接種について協議され、専門家からは「かかりつけ医での接種を基本とすべき」などの意見が出されました。

 14日午後に開かれた県のワクチン接種推進本部会議。早ければ来年2月から接種開始の可能性を国が示している、5歳から11歳以下の子どもへのワクチン接種について、専門家らが意見を交わしました。

あいち小児保健医療総合センターの伊藤センター長:
「それぞれのお子さんのことをよく把握しているかかりつけ医、様々な基礎疾患をお持ちのお子さんに関しては、主治医の元で接種できることが望ましい」

 専門家からは子どもへのワクチン接種では、接種前の聴診など成人に比べ丁寧な問診が必要になるため、かかりつけ医での接種を基本とすべきといった意見が出されました。また別の専門家は…。

愛知県小児科医会の津村会長:
「当然、5歳・6歳・7歳…いざとなったら嫌がる子もいますので、その時に説得するスペースと時間を確保する必要がある」

 接種を嫌がる子どもをケアをするための場所・時間の確保や、対応する看護師の数を増やすなどの体制作りが必要と訴えました。

 愛知県は専門家の意見を市町村と共有し、国から具体的な方針が示され次第、接種が始められるよう準備を進めたいとしています。