東海3県では21日から「まん延防止等重点措置」が適用されます。20日午前、愛知県では対策本部会議が開かれ、ワクチン接種の加速を求める声が次々とあがりました。

大村愛知県知事:
「非常に危機感を持っております。まん延防止等重点措置で人の流れを抑制し時間を稼いで、その間にワクチン接種を大加速するということでないと止まらない」

 対策本部会議で、強い口調でワクチン接種を呼びかけた愛知県の大村知事。ワクチンの3回目接種を終えた人の割合が、県内で1.5%ほどにとどまっていることを明かし、市町村に対し接種券の発送を急ぐよう求めました。

 会議では「まん延防止措置」の対象区域を県内52の市町村とし、飲食店に対する時短要請などを21日から行うことを正式に決定しましたが、出席した専門家からもワクチン接種の加速を求める声が上がりました。

名古屋医療センターの院長:
「ご自身が感染した意識がない中で、周囲への感染が拡大していると考えられます。一方で高い発熱や入院が必要となる患者さんには、未接種の方が少なからずおられますので、今からでも遅くないので、ワクチン接種ができる方は一人でも多くお願いしたい」

 1日の感染者が初めて3000人を超えた愛知県。爆発的な感染者の増加と規制の強化に、街の人は…。

30代女性(医療関係):
「第6波は絶対に来るなっていうのは結構周りでも言われていたので、割と想像通りの流れかなと個人的には思う」

70代女性(飲食業):
「今増える時期だから、当たり前かなって思う。お正月とか年末に移動したのが、今になって増えてきてるんかなと思いますけど」

 反対に困惑している人もいました。

20代女性(就活生):
「最近少なくて、急に増えた感じがしているので、個人的にはちょっと驚いている感じではあります。県外の(就活)イベントは中止になったものありましたし、自身で自粛したのもあります」

40代男性(歯科医師):
「知り合いの保育園のお子さんでかかったとか、お休みになったと聞くので、心配は心配ですね。子どもが小さいとなかなかマスクも言う通りしてくれないので、僕は家庭内でも極力マスクをして」

 三重県津市では「臨時応急処置施設」が開設され、20日から稼働しました。

 この施設では、入院待機をする患者を一時的に受け入れ、医師と看護師が24時間体制で酸素や薬剤の投与などの治療にあたります。

 三重県は感染拡大が続いた場合、「臨時応急処置施設」を2か所に増やす予定です。