三重県では20日、新たに364人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。300人を超えるのは、2021年8月29日以来144日ぶりです。

 感染がわかったのは、鈴鹿市や四日市市などに住む10歳未満から90代までの364人です。

 内訳は鈴鹿市61人、四日市市55人、津市50人、伊勢市40人などで、約6割の感染経路が今のところわかっていません。

 このうち津市の男子生徒2人は、市内の同じ高校の学生寮に住んでいて、すでに感染がわかっている同じ寮の男子生徒11人と接触があったとして検査を受けて陽性が判明しました。

 県は「同じ部屋の生徒同士や、食事の際の会話で感染が広がった可能性がある」として、この高校の寮を県内120例目のクラスターにし、残りの生徒2人の検査をしています。

 また、すでにクラスターになっている伊勢市の学生寮でも、新たに大学生8人の感染がわかりました。この学生寮での感染者は、高校生と大学生合わせて41人になりました。

 伊勢市の陸上自衛隊明野駐屯地に所属する男性自衛官にも感染が判明し、県は接触があった同僚の自衛官ら12人の検査を進めています。

 20日は、90代の女性が入院先の医療機関で19日に亡くなったことが発表されました。女性は基礎疾患があり入院していて、肺炎の症状が出たため検査を受け、亡くなった後に新型コロナの陽性が確認されていて、県は「直接の死因は新型コロナではない」としています。

 三重県の20日時点の入院患者は前日から14人増えて129人になりましたが、重症者はいません。

 病床使用率は27.6%で、自宅療養者数は前日から288人増えて1697人になりました。